バランスシートの「資産」が原因で倒産する会社は多い

『バランスシートの「資産」が原因で倒産する会社は多い』
などと書くと誤解を受けやすいのですが、
じつは 倒産の多くがこの「資産」に起因しています。

たとえば、バランスシート(貸借対照表)の左側
いわゆる、資産の部分が大きく減って債務超過になり、資金繰りが苦しくなったときに
銀行融資がしてもらえず倒産するとかのケースだと、

(1)取引先が倒産してしまい、売掛金という資産が回収できず、その結果
融資の返済、納税、買掛金の支払いができなくなる。そして、その結果として仕入が思うようにできなくなり
新規銀行融資もでなくなり倒産するとかがそのひとつのケースです。

もちろん、これ以外にも「資産」原因の倒産事例はたくさんあります。

(2)単純利回り20%というたいへん収益性の高いビルを購入したが
賃借人の会社が退去してしまい、新たな入居者が決まらない。
しかたなく、売りに出すが時価が2億円と高額で、収益率も下がっているために
なかなか思うような金額で売れない。
不動産屋からは「5千万円くらいの不動産なら融資が付きやすいので売りやすいんですがね」
と言われている。

などです。
もっと違うケースもあります。

(3)会社で取引先の株式をかなり所有していたが
株価低迷の影響で、銀行が再評価した結果
債務超過となり、取引先の先行きにも不安があるため新規融資が中止となった
というケース。

会社が資産をもつときには
さまざまなリスク要因を考えないと
思わぬ倒産理由になることもあるのです。
たとえ、その資産が売掛金であろうとも。

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