税を管理できなければ会社経営は破たんする

おおざっぱにいって、人件費を除く仕入・外注、一般経費と、売上の差額が
消費税の負担に大きく影響する。

黒字という前提でいえば、その差が大きければ大きいほど消費税負担は増加する。

人件費の負担が大きい企業で、その差が大きい場合には
消費税負担は莫大なものになる。

逆に、人件費負担が小さく、利益が少ししかでていない企業の場合
消費税の負担は小さくなる。

法人税や地方税は消費税とは違い、純粋に利益というもので
税額を判断できるのでわかりやすい。

法人税・地方税と消費税の負担を考えながら
どこで設備投資をして、どこでいくらで仕入れるかを考えながら
経営している社長は少ない。

よく言われるが、設備投資で節税をするというが、
機械などの固定資産を買えば、償却資産税が毎年かかることになる。

それらのバランスを考えながら経営していくと
ある程度、税負担をコントロールできることとなる。

これらにさらにキャッシュの要素を加味して考えると
じつはいろいろなアイデアがあるのだ。

消費税で倒産することは少ないが、消費税滞納で倒産することは多い

あくまでも中小企業にとってという話だが、
3千万円程度の年商の中小企業でも、百万円程度の消費税を納付している
企業は多い。

本則課税を選んで、消費税をなるべく納付しないようにすれば、設備投資が増えて
借入が増加し、その返済のために資金繰りが悪化したり、
仕入れが増えて、借入れ増大、資金繰り悪化、利益増加で、法人税納税額の増加という悪循環にはまる
企業もある。

じっさい倒産した企業の決算をみれば
何期にもわたって消費税を滞納しているところは多い。
他の税金の督促に比べれば消費税はほんの少しおおらかだが、
このことが、経営者を苦しめることになる。

日本経営合理化協会のサイトで「債務者のルール」という
ものを書いていて、最近この話題を書き始めた
ので興味ある方はどうぞ。

消費税が滞納し始めて、最終的に倒産する会社

直接的な原因ではないが
「消費税が滞納し始めて、最終的に倒産する会社」というものが存在する。

大口の売掛金が焦げ付き、資金繰りに窮して
借入れで対応するも売上、利益とも減少し、
結果として消費税が未払いのままとなるケースなどだ。

だから、消費税が直接の倒産理由とは言いにくいのが特徴なのだ。

事実、倒産する会社の決算書を見ると、消費税が3期分くらい滞納しているケースは多い。

会社が赤字でもこの消費税は支払わなければならないので
本則課税or簡易課税の選択や、消費税を意識した経営などが求められるのだが、
顧問税理士がしっかりしていてもそこまでできている会社はほとんどない。

ただ利益を稼げばいいというだけでなく、
利益を最終的にこのレンジにおさめて、法人税・消費税の税負担を
この程度にする
という目標をもって経営をしている会社があるが、
そこには世に知られることのないような工夫が多く見受けられる。

儲けを出せるビジネスモデルがまずは前提条件だが
創意工夫、改善がなければ、儲けたとしてもキャッシュが残らず
倒産に至るということもありえるのだ。

会社が倒産する原因は、資産にある(2)

「会社が倒産する原因は、資産にある」 と書くと、「どうして?」という答えが返ってきそうだけれど
じっさいに 資産が会社をつぶしているのだからしょうがない。

一定額の銀行融資をしてもらい事業を展開する経営者は多い。
日本の中小企業の多くが自己資本が少ないといわれているが、
消費税の問題だとか制度上の問題点があるから資本金を多くできなことや
じっさいに資金があまりなくて創業することも事実なのだ。

一度銀行融資をしてもらい企業を大きく出きれば
さらに増加運転資金が必要になる。
借入金は負債だからバランスシートの貸方に来て、
赤字でなければその分借方が増加する。

借方が資産と言われるものなのだが、仮にこのようなバランスシートの
会社があったとしよう。

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現金預金は10万円しかないが、売掛金は8900万円もあるのだ。
でも損益を見ると売り上げは5000万円

これ、どうみても売掛金は8900万円のうちのほとんどが回収できないはずだ。

回収できないから支払もできない。しかたなく銀行に担保として自宅をさしだし長期融資を
してもらう。

バランスシートに大きな資産があっても形だけのことも多いのだ。

売掛金でいえば売先が1社に集中しすぎてこのようになるケースが多い。

だから、資産を管理することが社長にとって必要になるのだ。

会社が倒産する原因は、資産にある(1)

会社が倒産する原因はなんだろう? と質問すると
資金繰りの悪化とか、売り上げの低迷とかの答えが返ってくるのが一般的だ。
ところが資金繰りが悪化しても、銀行融資で対応して持ち直す会社もあるし、
売り上げが低迷しても業務改革を行い固定費を減らして何とかやっている会社もある。

もうかれこれ5年再生にかかわっている会社など、売上が5分の1になっても
借入で対応してその場をしのぎ、今では業績が悪化したまま、
借入金より預金のほうが多くなってしまった。

じつは、
会社が倒産する本当の原因は 「資産」 なのだ。

そういっても
すぐに理解できる方は少ないだろうから
まず1回目としては
資産が変化することによって倒産する事例について書こうと思う。

資産が変化することで倒産する会社とは
大きな不動産がないと事業そのものが成り立たない業種だ。

たとえば、工場やカーディーラー、タイヤ販売店、
といった業種だ。

ガソリンスタンドもこの系統に入るが
後に書くが、少しちがったいみをもってくる。

これらの業種は不動産を会社で所有してそこで事業を展開するが
(賃貸ということも考えられるが)、
その価値が下がることによって銀行融資の限度額が減らされることになる。

彼らの多くがその不動産を購入するときに銀行融資で対応しているものだから、
その不動産価値の下落でいきおい新規の借り入れができなくなるちうことなのだ。

この状態の多くは債権と債務のバランスでいえば債務超過と言える
つまり  借入金 > 資産
だから 「もう融資は出せませんよ」ということなのだ。

この場合の解決策はたったひとつだけ。
利益率の改善 なのだが、
工場やカーディーラー、タイヤ販売店で「既存のやり方を変えてやろう」
などと考えても途方に暮れるだけ、あるいはハナからそんなことを考えるわけもなくて
借入ができずに資金繰り破綻し、倒産してしまうのだ。

前述した5年再生にかかわっている会社は、売上が5分の1になっても
業績が悪化したまま再生でき、今では借入金より預金のほうが多くなってしまったのには
利益率が関係していることは言うまでもないのです。

会社が倒産する原因は、資産にあるのです。

債務超過を時間的にみるとこのような状態です ↓

saimucyouka