返済が延滞すると突然現れる隠れた負債

住宅建設会社からの依頼で、住宅ローンに関するDVDを作るために
元NHK岡山の女子アナが進行をして、ホテル椿山荘東京で撮影をしたことがある。
だいぶ昔のことだが、その中で「住宅ローンの返済ができなくなったら」というテーマで
お話をした。

住宅ローンももちろんそうだが、銀行借入全般で
返済が滞納した場合、
1、担保不動産を売却して返済する
2、銀行に返済条件の変更をお願いする
というのが一般的な解決策だと思う。

しかもこれらは、なるべく早く行ったほうがいい。

なぜなら、銀行借入の返済が遅れてそのままにしておくと
期限の利益喪失という内容証明郵便が届くことになる。

それは、今までの割賦返済(分割返済)はその時点で
無効となり、全額一括で返済してくださいという意味合いをもつからだ。

そこまでだったら、担保不動産を売却すればことがすむと思う方もいるだろうが、
問題は、その期限の利益喪失から
突然、隠れた債務、しかもかなり高利の債務が出現するのだ。
それが遅延損害金というもので、年利十%は超えたものなのだ。

これを住宅ローンの滞納を例に図解するとこのようになる。

返済が遅れそうならなるべく早く債権者・銀行に相談すべきなのだ。

返済が遅れて期限の利益喪失後、返済の約束を文書で取り交わしても救ってはくれない

信用保証協会つきで融資を受けていた会社が、毎月の返済ができなくなり、
3回延滞となって、信用保証協会に代位弁済された。

その後、事業はなんとか継続することができるようになって、
信用保証協会に毎月返済を始めた。
そこで、信用保証協会から提出を求められたのがこの書類。

この文書(下記)、4年ほど前に担当した破たん会社の「分割弁済の承認願」だが、
代位弁済を受けて事業を継続するのなら提出し、書いたことを履行しなければならないものだ。

これを提出することによって期限の利益喪失をくつがえしてくれるわけでもなく、
何のメリットもなさそうなのだが、
提出せず、返済もしないと、 売掛金に対する差押とかわりと
かんたんにしてくることになる。

「もう事業も継続せず、債務者・保証人の所有不動産も売ってもらってかまわないし、
債務者・保証人の資産も全部さしだすから」というのならまだしも
破たんしても事業を続けるなら、毎月返済をしていかなければいけない。
たとえ、それによって期限の利益が元に戻らなくて、融資もいっさい受けられないとしても。

bunkatsu