再生しやすい会社・事業と、しづらい会社・事業というものがあります。
これを別の言い方で言えば、
赤字でも破綻しにくい会社と、黒字でも破綻しやすい会社があるということになるのですが・・・。
再生しやすい会社、赤字でも破綻しにくい会社の多くで流動比率(さらにいえば当座比率)が高い傾向にあります。
高い流動比率は短期債務より流動資産のほうが多いわけですから、
資金繰りでそれほど悩むことがないからです。
これは業種・業態によって決まる傾向があります。
同じ業種でも売るものが何で、どう売るかによってもこの比率は変わるのです。
たとえば、建設業で、土地を買い、戸建てを建てて売る建設業者と、
大企業の下請けで中・小規模工事を専門にやる建設業者では後者の方が流動比率は高くなる傾向にあります。
前者の例だと、土地を買収し何戸か戸建てを建て、売り切るまでにかなりの時間がかかり、
銀行の融資枠が十分余裕がある会社でないかぎり、その期間は資金難になるからです。