返済が遅れて期限の利益喪失後、返済の約束を文書で取り交わしても救ってはくれない

信用保証協会つきで融資を受けていた会社が、毎月の返済ができなくなり、
3回延滞となって、信用保証協会に代位弁済された。

その後、事業はなんとか継続することができるようになって、
信用保証協会に毎月返済を始めた。
そこで、信用保証協会から提出を求められたのがこの書類。

この文書(下記)、4年ほど前に担当した破たん会社の「分割弁済の承認願」だが、
代位弁済を受けて事業を継続するのなら提出し、書いたことを履行しなければならないものだ。

これを提出することによって期限の利益喪失をくつがえしてくれるわけでもなく、
何のメリットもなさそうなのだが、
提出せず、返済もしないと、 売掛金に対する差押とかわりと
かんたんにしてくることになる。

「もう事業も継続せず、債務者・保証人の所有不動産も売ってもらってかまわないし、
債務者・保証人の資産も全部さしだすから」というのならまだしも
破たんしても事業を続けるなら、毎月返済をしていかなければいけない。
たとえ、それによって期限の利益が元に戻らなくて、融資もいっさい受けられないとしても。

bunkatsu

信用保証協会付融資の代位弁済、これからどうなる? -無担保の場合-

信用保証協会付融資で借り入れをしていて
返済が延滞し続けると、
まず督促があり、次に内容証明郵便が届きます。

そこには「銀行取引約定書x条にもとずき期限の利益を喪失します」
と書かれています。

この内容証明郵便がきたら、
もう事業を継続するのは困難になります。

なぜ? といえば、 「期限の利益喪失」とは
即刻、全融資金を返済しなさいということだからです。

1億円の融資残があれば 1億円即刻返済しなければならないのです。

そして、この期限の利益喪失は、ほとんどの場合で
融資を受けているほかの銀行でも同じ事態を招きます。

代表的な借入・信用保証協会付融資の無担保のケースで
考えると
返済ができなくなってから、融資を保証している信用保証協会に移ります。これを代位弁済といいますが、そのフローはこんなふうになります。

信用保証協会付融資代位弁済フロー、無担保の場合
信用保証協会付融資代位弁済フロー、無担保の場合