棚卸による利益隠しがしやすい会社

「在庫商品を見なくても、棚卸表と請求書、売上元帳で利益隠しは指摘できる」と前回書いたが
棚卸による利益隠しがしやすい会社というのも存在する。

「顧客の注文した仕様で製品を作る製造業の会社」の場合は仕様ごとに原価、粗利益率が異なり、
利益隠しをしたとしても、限られた時間での税務調査で簡単にはそれがわからないことはあると思う。
だからといって、棚卸による利益隠しはするべきではない。
これらはバレにくいというだけで、時間をかければ、すべてバレてしまうのだ。

税務調査をする側もこれに対する対策をちゃんと用意している。同業者が多い場合は平均的な比率(粗利益率など)
をもとにどこでごまかしているかを確認したり、
仕入の請求書と、作業報告書や見積書などの確認から、ごまかしを暴くのだ。
これらは、ソフト、システムなどで効率的に管理している会社の場合、そのソフト、システムを使って
比較的楽に不正や間違いを探し出せる。

税務署員にとって一番困るのは作業報告書や見積書などが読みにくい手書き
で管理されている場合、調査に膨大な時間を要することになり
途中であきらめてしまうこともある。

そう考えると、業務のシステム化とは、それを使いこなせれば不正を暴く最大の武器となるのだ。