棚卸で利益がきまる

棚卸で利益が決まるというと違和感を覚える人もいるかもしれない。
損益計算書に棚卸はでてこず、貸借対照表(バランスシート)に始めて
棚卸資産という形ででてくるものなのに、それが利益とどう結びつくのか? と。

下記の図の式をみると一目瞭然なのだが、売上から
売上原価を引いたものが粗利益(売上総利益)となる。
売上原価とは、じっさいに売れた商品の仕入れ、あるいは製造にかかった費用のことで、
在庫として計上された材料や商品は、売れた商品の仕入原価や製造原価ではないので
売上原価にはならず、それゆえに、利益を減らすことはないのだ。

たとえば、棚卸商品や材料の記載漏れがあった場合、結果としてそれが売上原価にされてしまい。
粗利益が減ることになる。
そうすると、法人税・地方税の負担額が減ることになってしまう。

つまり、棚卸をいいかげんに行えば利益の操作、納税額の操作ができてしまうのだ。

ところが、この事実を知って棚卸で利益を調整するような中小企業のほとんどが
税務調査では、棚卸は細かくチェックされないと思い込んでいるような会社で
じっさいの税務調査で、そこを指摘されるとあわてふためくのだ。

税理士も、棚卸に関してはじっさいの経験もなく門外漢であり頼りにはならず、
自社でちゃんと行うしかないのだ。
少なくとも税務署の職員が目を通す書類は精査して
矛盾がないように棚卸を作るべきなのだ。