自分の本社長さん! あなたの資産と会社を守る最後の一手、教えます!
の64ページに書いていることなのだけれど、
無剰余(担保不動産を売っても売買価格以上の債務がありあまらない) にすれば 不動産は守れる などとよく言われていた。

でも、企業再生の現場ではもはやそんなことは言えない。

たとえば会社が破綻して、担保不動産の任意売却が決まったとたん
その不動産に仮差押をしてくる信用保証協会や銀行はふつうにある。

嫌がらせでもなんでもなく、「任意売買が決まったのだから
売買できなければ違約金が発生して債務者は困るはずだ。
したがって、債務者はこの仮差押をはずすために交渉のテーブルにつくだろう」
という前提の下にこの仮差押が行われる。

仮に信用保証協会の代位弁済債務が1億円だとして
供託金が大きな金額になるだろうから
仮差押をしてこないだろうと思っていても
その一部の債権
、たとえばA銀行から融資されていた保証協会つき額面3百万円の債権の
対象として仮差押さえをしてくる。

だから、企業が破たんしたら
無剰余だから安心だなどと考えないほうがいい。