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中小企業が中小企業を買収することも増えてきた。
買収といっても買収する 企業の 「資産-負債=純資産」の金額  で買収するわけでなく、
純資産の何倍もの価格が提示されるのが当たり前だ。
純資産が1億円だとして、買収提示価格は3億円とか4億円とかになっている。

M&A仲介会社のサマリーや、会計事務所の株式価値算定書を読んでも
そんなふうに価格が提示されている。

しかも、買収提示価格はいったいどんな根拠で示されているのかと思うようなものも多い。

当たり前だが企業を売るほうにしてみれば、なるべく高い価格で売りたいと思うからしょうがないのだが、
こんな財務内容で買う奴がいるかと思うような企業でも、思いのほか高値を要求してくる。

しかも、企業買収は資産も引き継ぐが、負債も引き継ぐのだ。
慎重に検討するにこしたことはない。

そこで、中小企業が中小企業を買収する場合のポイントとして、
のれんが銀行融資に与える影響ということで書いてみたい。

いうまでもなく のれん とは 企業結合に関する会計基準31
に書かれているとおりで、企業の買収価格と純資産の差額のことを意味する。

純資産1億円の企業を4億円で購入すれば3億円がのれんという名目で
資産に計上される。
下記図をご覧いただければ、のれんのイメージはわかると思う。
その次の図でソフトバンクの連結財務諸表の資産部分を掲載しておいたが、
のれんはこのように掲載される。


ソフトバンクのような上場の大企業ならまだしも
中小企業の場合、資金調達が銀行融資だけに限られるため
この のれん を銀行側がどう評価するのかというのは
注意すべき点になると思う。

結論から言うと中小企業が買収した事例の多くでは
こののれんの金額がそのまま資産とみなされることはない。

たとえば、純資産1億円の企業を4億円で買収したとして
「その差額3億円は本当に資産とよべるものですか?」 と銀行融資サイドでは考える。

その差額が将来生む利益を反映してのものだといっても、
「本当にそれに見合うだけの利益ですか?」 を考慮される。

潤沢に手元資金がある企業ならまだしも
それらを考慮して企業買収をするだけの価値があるのかどうか、
中小企業なら塾考したほうがいい。